小倉仁志の「なぜなぜ分析」 ちょっとしたコツ
?「なぜなぜ分析」の応用に役立つちょっとしたコツやポイントを書き記したものになります。皆様のご参考になれば幸いです。
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第37回 「なぜなぜ分析」での事象の捉え方 番外編 なぜなぜ分析10則、2007年版 第35回 「見逃し」の「なぜ」について 第34回 「OO不足」に気をつけよう! 第32回 分析前に前提条件(事実のみ)をリストアップしておこう 第31回 設備の場合は、対象部位のパラメータを予め整理せよ! 第30回 「忘れてしまった」についての「なぜ」 第29回 要因漏れをなくすにはどうすればよいか 第26回 「動詞」の中味に目をつけよう 第25回 物のつながりを意識して「なぜ」の展開を(パート2) 第24回 「なぜなぜ分析」と「どうする分析」 第23回 ヒューマンエラーを「なぜなぜ分析」する際のキーワード 第18回 複数の人や組織が絡んでいる場合は・・・・ 第17回 本来の進め方ではないやり方を見逃すな 第16回 維持管理や技能伝承につなげるために 第15回 まとめて表現してはダメ 第14回 よくある「入力間違い」の展開 第12回 判りやすくダイレクトな表現で!(その2) 第11回 「現象」は事実だけしか書いてはいけない 第10回 なぜなぜ分析の評価項目 第9回 判りやすくダイレクトな表現で! 第7回 分析実施後の横展開について 第3回 クレームについては3つの観点から 第2回 言い訳の「なぜ」は書かないこと! 第1回 主語はしっかり書こう! |
2020年度の言葉
失敗の原因追究に管理職も入って、自ら改善策を出す |
皆さんは、失敗を当事者だけに関わる問題で済ましてはいないだろうか。
失敗に至ったいきさつをはっきりさせて、なぜ失敗が発生したのか掘り下げていくと、ほとんどの失敗は当事者の関わる問題だけでなく、業務全体あるいは管理職の関わる問題もあることに気づく。
失敗というのは、会社や職場の脆弱な部分が、たまたま形になって表れてきたに過ぎない。
優れた管理職ほど、部下の失敗を見て、自らが関わる問題にも気づき、すみやかに改めていく。
管理職が自ら関わる問題に気づかず、失敗した当事者や関係者を攻めるのは論外である。
次回失敗しないためにはどうしたらよいか、管理職と当事者が一体になって、全員分の改善策を出すつもりで原因追究を進めることが大切だ。
コロナ禍により新たな取り組みが始まった職場や企業も少なくない。新たな取り組みの中での失敗であればなおさら、失敗の当事者と管理職が一緒に考えていく。
いち早く業務全体を変えていけるかどうかが、企業の生き残りの成否のカギを握ることはいうまでもない。
2020年8月12日 小倉 仁志